ある抜け落ちたページ 歴史を導く白い鴉と 歴史を呑み込む黒い 書の記述を真似したごっこ遊び キミはいつも ボクは魔獣の役だった 《 Chronicle 2nd 》 Vol.20 <ハジマリ>のクロニクル 昏く永い闇を抜けて 新しい時代が來るよ 鎖ざされていた 物語たち 動き出すよ 何故キミは泣いているの 生きるのは哀しいかい そんな時こそ 大きな聲で 笑うと良い 世界を優しく包む 大きな笑顔(はな)を咲かせよう 流した涙は 虹になる キミを傷つけるモノ全てを ボクは絶対赦さないよ キミを護るためボクは戦うよ ボクを最後まで信じて欲しい 「そんな悲しい顔しないでおくれよ ねぇ…初めて會った日の事を憶えてるかい あの日、キミは小さな翼を震わせて泣いていたね でも…今のキミの翼は とても大きくて力強い美しさに満ちている 「キミはいつも ボクは魔獣の役だったね 本當は、たまにはボクも鴉を演りたかったんだけど そうじゃなかった/ 鳥でも獣でもなかったんだ ボクは 本當の自分の配役を知ったんだと思う 小さき者と嘲笑う 殘酷な歴史の時風(かぜ 翼を広げて迎え討つ キミが白い鳥になるのなら ボクは大きなソラになろう キミは何処までも羽ばたいて往ける ボクは最期まで信じて逝こう 「ボクのことは愛さないで欲しい ボクは、もうすぐキミの世界から消えてしまうから ボクのことなど忘れて生きてゆくんだ これから手にするモノを愛する為に キミは生きてゆくんだ 生き延びるんだ どんなことがあっても生き延びてゆくんだ 「どんな困難が訪れようとも、絶対諦めたりはしないんだ <時を超え甦るハジマリの地平線>(クロニクル それがボクとキミとの、たったひとつの ──哀しみの黒い幻想(ファンタジー ここからハジマル/ ボクらの戦いの年代記(クロニクル