[00:00.000]第七巻 168ページ…/第七卷 168页 [00:04.450] [00:05.400] 《 Chronicle 2nd 》 [00:06.270] [00:07.130]Vol.02 [00:07.930] [00:08.670] 詩人バラッドの悲劇 [00:09.580]【詩人Ballad的悲劇】 [00:10.210] [00:10.990]最期の詩… [00:11.570] [00:11.990]それはあまりにも素晴らしく [00:14.270]兵は街の戀人に詩って教えた [00:16.280]やがてその詩は [00:17.920]人から人へと伝わり [00:19.490]誰が綴ったかもわからぬ [00:21.010]その名もなき詩は [00:22.620] 大陸中に広まった… [00:25.150] [00:27.070]強く美しき時の女王 [00:28.930] 絶対的な権力の前に [00:31.170]誰もがひざまづく [00:34.040]來たる女王の誕生祭 [00:36.790]その美貌を稱える詩を捧げよと [00:38.980]一人の詩人に命じた…… [00:41.370] [00:42.120]女王は問う… [00:44.220] 「この世で一番美しいのは誰じゃ?」 [00:46.970]…しかし、彼は譲らない [00:48.680] 「私の世界では、陛下は二番目にお美しい…」 [00:49.420] [00:49.560]「枯れてしまった花の美しさ… [00:51.350]それは、追憶という名の幻影… [00:52.970] 朽ちることなく永遠に咲き続けられる庭園… [00:54.970]例え、気高く美しき薔薇でさえ… [00:56.950]花である以上、 [01:00.350]枯れてしまった花には及ばない…」 [01:03.890] [01:04.560]その詩に女王は激昂した [01:06.760] 「そなた、余に枯れてしまえと申すのか!?」 [01:11.860]宰相の合図一つで [01:15.130] 兵達は詩人を取り囲んだ… [01:18.880] [01:19.450]天才と謳われし詩人…彼の名はバラッド [01:22.860]今は冷たい地下牢の隅 [01:26.880]最期の詩を綴っている… [01:32.110] [01:34.430]処刑の刻が近づき [01:36.390] 胸に薔薇の紋章を抱いた [01:38.230]牢番の兵は聴いてしまった [01:40.070]彼の綴った最期の詩を… [01:41.620] [01:41.930]最後の鐘が鳴り終わり [01:45.370] 処刑は厳かに執り行われる [01:49.400]最期の瞬間 [01:51.130]思い出すのは…… [01:52.980]故郷の空 [01:53.990]風の匂い [01:54.770]今は亡き彼女と過ごした日々… [01:56.670] [01:57.100]冷たい秋風が冬を導くように [02:00.250]旅の娘が一人 [02:02.320]想い人を尋ねて流離う [02:04.360] どこか懐かしい [02:07.770]その詩を口ずさみながら… [02:10.310] [02:10.640]END