[00:01.910]愚者は問う…鉄壁の王城を捨て [00:04.410]女王は何処へ往くのかと [00:06.610]賢者は識る…どれ程堅牢な守備を誇ろうと [00:09.520]陥落しない城など存在し得ぬことを [00:12.720] [00:15.460]プリタニア暦627年『カンタベリーの戦い』 [00:18.960]ハーシファル騎士団長率いる第四騎士団 [00:21.900]ドーバーより上陸した帝國軍第一陣を迎え討ち [00:24.980]カンタベリー平原にて開戦 [00:26.980] [00:27.220]どんな敵も恐れはしない祖國(くに)を護る為に剣を振るえ [00:38.570]胸に気高き女王(クイーン)の薔薇を抱いた同胞(とも)よ [00:44.570]進め我らは<薔薇の騎士団>(ナイツブザローズ)だ [00:50.040] [00:50.230]死をも恐れぬ薔薇の騎士達は彼に続く [00:57.640]緋い戦場を駈け廻る一條の雷 [01:03.360]パーシファルの雷槍(スピア [01:07.890]進め我らが<薔薇の騎士団>(ナイツブザローズ)だ [01:16.220] [01:29.230]──時は來た!時は來た!(Chrono, Velesa! Chrono, Velesa!) [01:30.010]──時は來た、見よ!ベルガの死神だ!(Chrono, Velesa! Chrono, Velesa!) [01:30.170] [01:30.750]帝國暦元年『グラスミアの戦い』 [01:34.070]アルヴァレス將軍率いる帝國軍第三陣 [01:37.040]辺境の地ホワイトへブンより上陸 [01:39.720]疾風の如く馬を駆り敵陣の後背を突いた [01:43.010] [01:43.750]殺す相手を愛する者や [01:46.770]祈る者がいることは忘れろ [01:50.070]邪教の使徒は根絶やしにしろ [01:53.400]眼を背けるなこれが<聖戦>だ [01:56.690] [01:56.940]燃え上がる山村 [01:58.260]虐殺される人々 [02:00.460]逃げ遅れた娘 [02:01.900]追い駈ける男 [02:03.520]馬上で弓を引き絞り [02:05.200]獲物に狙いを定める [02:06.800]放たれた火矢 [02:08.270]細い娘の身を掠める [02:10.070] [02:10.220]転倒した娘 [02:11.210] [02:11.380]「シャルロッテ!」/“Charlotte!” [02:11.950] [02:12.100]飛び出した男 [02:13.310]娘に振り下ろされた白刃を弾き返す [02:15.870] [02:16.720]動かない娘 [02:17.740]向かい合う二人の男 [02:19.860]此方…白馬のアルヴァレス [02:21.720]彼方…黒馬のゲーフェンバウアー [02:23.160] [02:23.350]「武器を持たぬ者に何をするのだ…」 [02:26.590]「小娘といえど邪教の使徒 [02:29.580]情けを掛けてやる必要などありわせぬ…」 [02:33.150]「道を踏み外すな目を醒ますのだ…」 [02:36.550]「貴様にだけは言われたくないわ…」 [02:39.280]偽善者、英雄狂、 [02:40.890]人殺し<ベルガの死神>(アルベルジュ [02:42.820] [02:43.280]「親父はッフェンブルグで死んだ [02:46.110]兄貴も [02:47.070]弟も [02:47.670]戦友も [02:49.850]皆 [02:51.190] [02:51.380]「待て貴様、 [02:53.920]帝國を裏切るつもりか [02:55.680]まぁそれも良かろう [02:57.700]<ベルガの死神>(アルベルジュ)よ [02:59.100]貴様を殺す男の名を忘れるな [03:01.590]その男の名こそ [03:02.360]<ベルガの死神の死神>(ゲーフェンバウアー)だ [03:03.840] [03:04.300]幾度も繰り返される過ち [03:07.800]歴史に何を學ぶ [03:11.230]奪い奪われてはじめて [03:14.320]気付く闇がある [03:17.760] [03:18.210]──時は來た!時は來た!(Chrono, Velesa! Chrono, Velesa!) [03:21.120] [03:21.300]──時は來た、見よ!ベルガの死神だ!(Chrono, Velesa! Chrono, Velesa!) [03:21.510] [03:21.670]狹い山道を風のように駈け抜ける白馬 [03:25.160]馬上には白銀の甲冑の男 [03:28.470]傷ついた娘を抱きかかえたまま南へと疾り去る [03:31.510] [03:37.930]「ゲーフェンバウアー… [03:39.620]世界を憎み呪うかのようなあの眼 [03:43.390]あの男は私だ [03:45.410]私の過去だ [03:47.220]ロッテ… [03:47.960]嗚呼… [03:49.010]シャルロッテ… [03:50.580]私は何と戦えば良い [03:52.810] [03:54.030]END