[00:01.01] [00:02.07]盲目の詩人 [00:03.52]ルーナは靜かに唇を開いた… [00:06.15] [00:07.68]これより歌うは…ある娘が [00:12.05]大切なモノに辿りつく迄の詩 [00:15.49] [00:16.84]苛酷な旅よ [00:18.75]困難な途よ [00:21.01]それでも娘は決して諦めなかった [00:25.00] [00:26.37]物語は運命を呪うより [00:30.33]苦しくとも詩い続ける途を選ぶ [00:34.40] [00:35.47]いづれ歴史が全てを葬りさろうとも [00:40.04]今は唯…瞳(め)を閉じて聴いておくれ [00:43.00] [00:52.01] [00:52.67]辿りつく詩 [00:56.82]【追尋之詩】 [01:00.70] [01:03.71]愛しい人よアナタは何処に [01:12.61]手掛かりひとつなく [01:18.71] [01:20.28]孤獨な旅の [01:24.79]道連れの詩は [01:29.32]遠い空へ [01:33.20]霞んで消えた [01:36.59] [01:37.71]天墮つる雨 [01:43.26]手の平に [01:45.33]零れ落ちた雫(なみだ)… [01:52.41] [01:57.44]幾つもの深い森を抜けて [02:06.95]険しい山を越え [02:12.96] [02:14.75]町から街へ [02:19.25]知人(ひと)から他人(ひと)へと [02:23.18] [02:23.72]想い人を [02:27.51]尋ね歩いた [02:31.30] [02:31.93]天翔ける追想(ゆめ) [02:37.65]星空に [02:39.73]誓った接吻(やくそく)は [02:46.58] [02:46.90]「嗚呼…エンディミオ…」 [02:48.48] [02:48.86]虛ろな世界を [02:52.65]夕闇が包み込む [02:57.10]帰れぬ私は [03:00.99]獨り何処へ往く [03:05.16] [03:08.81]予言書が肯定する史実 [03:11.71]爭いの歴史 [03:13.79]戦禍という名の爪痕 [03:16.24]大地を灼き盡くす焔 [03:18.52] [03:19.14]家族… [03:20.47]戀人… [03:21.70]愛する者の消息も知れず [03:24.07] [03:25.12]多くの者達が為す術もなく引き裂かれた時代 [03:29.51] [03:30.74]娘の旅は [03:32.14]道連れとなった詩を遡るように [03:35.47]とある城で牢番をしていたと言う男へ [03:39.05]そして…推測から確信へと辿りついてしまった [03:45.40]切なくも懐かしき調べ [03:48.40]その詩を綴ったのは… [03:50.32] [03:50.94]挫けそうな私をいつも支えてくれたのは [04:00.55]戀人(アナタ)が最期に遺してくれた [04:05.75]この名も無き詩よ [04:11.04] [04:11.88]「運命よ…例えお前が瞳から光を奪い去ろうとも [04:16.74]この唇からは詩を奪えない…」 [04:19.48] [04:37.44]辿りつく詩は [04:41.16]夕闇に陽を燈し [04:45.76]枯れてなお花は [04:49.57]凜と其処(そこ)に咲く [04:52.29] [04:52.55]嗚呼…吹き荒れる悲しみの…… [04:55.95] [04:56.18]嵐が訪れ [04:59.98]全て薙ぎ倒しても [05:04.47]大切なモノは [05:08.34]絶えず此処(ここ)に在る [05:12.42] [05:12.65]──大切な人の辿りつく詩 [05:15.93]君よ…大切なモノに辿りつく途を見つけたら [05:19.19]もう迷うことなかれ [05:21.05] [05:21.39]──大切な人の辿りつく詩 [05:24.39]例え茨の途であろうとも [05:26.92]歌をくちずさめばそれもまた楽し [05:29.45] [05:29.72]──大切な人の辿りつく詩 [05:33.30]詩えない人生になど [05:35.12]意味はないのだから [05:37.37] [05:38.01]──大切な人の辿りつく詩 [05:41.10] [05:48.05]大切なモノへと [05:50.98]辿りつく場所へと [05:54.73]白鴉が目指す地平… [05:58.06]あの空の向こうへ [06:00.91] [06:02.58]END [06:05.57]