[00:02.420]私は…生涯彼女を愛することはないだろう [00:08.760]しかし…彼女という存在は…私にとって特別な意味を孕むだろう [00:16.630]何故なら…生まれてくる娘の名は…遠い昔にもう決めてあるのだから [00:26.640]──そして…幾度目かの楽園の扉が開かれる [00:55.380]白い大地に 緋い雫で 描かれた軌跡 罪の [01:07.000]古びた金貨(コイン) 握りしめたまま 這い擦りながらも 男は笑った [01:19.180]廻るように 浮かんでくる 愛しい笑顔 すぐ其処に [01:24.970]無限の果てに 手を伸ばす様に 扉に手を掛けた [01:31.080]──そして…彼の現実は朽ち果てる [01:32.510](Come Down to the Elysion) [01:33.710]少女が小さく 咳をする度 胸の痛みが 春を遠ざける [01:44.320]襤褸い毛布でも 夢は見られる 愛を知った日の 温もり忘れない [01:56.270]眠るように 沈んでゆく 愛しい世界 水底に [02:02.290]夢幻の果てが 手を招く様に 扉は開かれた [02:08.210]──そして…彼女の現実は砕け散る [02:09.060](Come Down to the Elysion) [02:11.480]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではどんな花が咲くの [02:17.150]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではどんな鳥が歌うの [02:23.140]ねぇ…お父様(パパ) その楽園では体はもう痛くないの [02:27.140]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではずっと一緒にいられるの [02:36.580]ねぇ…お父様(パパ) [02:38.610]窓を叩く夜風 弾む吐息 薄暗い部屋 楽しそうな [02:43.200]虚ろな月明かり 白い吐息 薄汚い部屋 痩せた膝の [02:51.690]幾度となく繰り返される問い掛け 尽きることのない『楽園』への [02:55.680]嗚呼…少女にはもう見えていないのだ 傍らに横たわるその屍体が [03:25.530]「ねえ、お父様(パパ)」 [03:27.790]「なんだい、エル?」 [03:29.060]「明日はなんの日か知ってる?」 [03:30.970]「世界で一番可愛い女の子の誕生日」 [03:32.960]「…私、お誕生日プレゼントは絵本がいいと思うわ…」 [03:37.400](Cross Talk)…男の夢想は残酷な現実となり [03:38.660](Cross Talk)…少女の現実は幽幻な夢想となる [03:48.960](Cross Talk)…男の楽園は永遠の奈落となり [03:54.900](Cross Talk)…少女の奈落は束の間の楽園となる [04:01.520]…お父様(パパ)── その楽園ではどんな恋が咲くの [04:06.670]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではどんな愛を歌うの [04:12.710]…お父様(パパ)── その楽園では心はもう痛くないの [04:18.580]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではずっと一緒にいられるの [04:26.650]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではどんな花が咲くの [04:32.090]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではどんな鳥が歌うの [04:38.100]ねぇ…お父様(パパ) その楽園では体はもう痛くないの [04:44.070]ねぇ…お父様(パパ) その楽園ではずっと一緒にいられるの [04:51.700]ねぇ…お父様(パパ)