[00:24.230]幾許かの平和と呼ばれる光 其の影には常に悲慘な爭いが0101った [00:31.590]葬列に參列する者は 皆一様に口數も少なく [00:36.480]雨に濡れながらも 歩み続けるより他にはないのだ…… [00:41.700] [00:42.150]瞳を閉じて暗闇(やみ)に 吐息を重ねる [00:51.000]そっと觸れた溫かな光は 小さな鼓動 [01:00.210]否定接続詞(Ne)で綴じた書物(かみ)が 歴史を操る [01:09.220]そっと振れた灼かな光は 誰かの『焔』 [01:18.350] [01:18.650]気付けば道程は 常に苦難と共に0101った [01:27.390]耐えられぬ痛みなど 何一つ訪れないものさ… [01:36.920] [01:37.070]歓びに咽ぶ白い朝 哀しみに嘆く黒い夜 [01:45.930]我等が歩んだ此の日々を 生まれる者に繋ごう… [01:54.910]瞳に映した蒼い空 涙を溶かした碧い海 [02:04.020]我らが愛した此の世界(ばしょ)を 愛しい者に遺そう…… [02:13.180] [02:50.000]嗚呼… 朝と夜 は繰り返す 煌めく砂が零れても… [02:58.900]嗚呼… 朝と夜 は繰り返す 愛した花が枯れても… [03:08.150]嗚呼… 朝と夜 は繰り返す 契った指が離れても… [03:17.160]嗚呼… 朝と夜 を繰り返し 《生命》(ひと)は廻り続ける…… [03:26.430] [03:26.570]美しい『焔』(ひかり)を見た 死を抱く暗闇の地平に [03:35.500]憎しみ廻る世界に 幾つかの『愛の詩』を燈そう… [03:44.910] [03:45.400]何れ程夜が永くとも 何れ朝は訪れる—— [03:49.630] [03:49.800]獨りで寂しくないように 《雙児(ふたご)の人形(la poupee)》を傍らに [03:58.490]小さな棺の揺り籠で 目覚めぬ君を送ろう… [04:07.560]歓びに揺れたのは《紫色の花》(Violet) 哀しみに濡れたのは《水色の花》(Hortensia) [04:16.920]誰かが綴った此の詩を 生まれぬ君に贈ろう… [04:25.720] [04:25.880]歴史が書を創るのか 書が歴史を創るのか [04:30.660]永遠を生きられない以上 全てを識る由もなく [04:35.170]朝と夜の地平を廻る 『第五の旅路(たび)』 [04:39.780]離れた者が再び繋がる日は 訪れるのだろうか? [04:44.390] [05:02.540]懐かしき調べ 其れは誰の唇か—— [05:06.400]嗚呼… 《物語》(Roman)を詩うのは…… [05:09.130] [05:27.910]「其処にロマンは在るのかしら?」