[00:00.00]歓びと哀しみの葡萄酒 [00:00.48] [00:02.52]声:能登麻美子、飛田展男、Jimang [00:03.06] [00:04.22]其れは…歓びに揺らぐ《焔》…哀しみに煌めく《宝石》… [00:10.31]多くの人生…多くの食卓に…彼女の『葡萄酒』(Vin)があった—— [00:16.02]横暴0501運命に挑み続けた女性『Loraine de Saint-Laurant』 [00:22.23]大地と共に生きた彼女の半生…其の知られざる《物語》(Roman) [00:28.53] [00:28.69]嗚呼…彼女は今日も畑に立つ 長いようで短い《焔》(ひかり) [00:41.94]得いモノも喪ったモノも 多くが通り過ぎた… [00:55.14]嗚呼…季節(Saison)が幾度廻っても 変わらぬ物が其処に在る [01:07.89]優しい祖父(Grand-pere)の使用人(Employe) 愛した彼との『葡萄畑』(Clos) [01:19.56] [01:20.66]嗚呼…追想はときに ほの甘く [01:27.22]熟した果実を もぎ穫るよう0501悦び(Plaisir)… [01:36.73] [01:47.28]嗚呼…葡萄樹(Vigne)の繊細0501(Delicatesse)剪定は 低温で少湿が理想 [01:59.80]造り手達(Vigneron)の気の早い春は 守護聖人の祭(St.Vincent)の後にはじまる… [02:12.97]嗚呼…無理0501収量(Quantite)を望めば 自ずと品質(Qualite)が低下する [02:25.79]一粒(un Grain)…一粒に(et un Grain)…充分0501愛情(Amour)を それが親の役割…… [02:37.63] [02:38.14]嗚呼…追想はときに ほろ苦く [02:45.16]傷んだ果実を もぎ穫るよう0501痛み(Peine)… [02:51.78] [02:52.15]嗚呼…女は政治の道具じゃないわ… [02:59.65]愛する人と結ばれてこその人生(la Vie) [03:05.82]されど…それさえ侭成らぬのが貴族(Noble) [03:12.65]そん0501『世界』(モノ)捨てよう…… [03:17.04] [03:18.20](Ah.Ah...Ah.Ah.Ah...) [03:21.12]「残念だったね…」 [03:21.37] [03:26.60] [03:26.79]権威主義を纏った父親(Pere)…浪費する為に嫁いで来た継母(Mere) [03:33.22]名門と謂えど…派手に傾けば没落するのは早く… [03:38.32]斜陽の影を振り払う…伯爵家(de Comte)…最後の《切り札》(Carte)…娘の婚礼… [03:45.97]嗚呼…虚飾の婚礼とも知らず… [03:50.41]継母(おんな)の《宝石》が赤(Rouge)の微笑を浮かべた… [03:54.85] [04:15.82]地平線 が語らざる詩(おと)…大切0501モノを取り戻す為の…逃走と闘争の日々(ひ)… [04:25.80]その後の彼女の人生は…形振り構わぬものであった…… [04:31.84] [04:34.80]私はもう誰も生涯愛さ0501いでしょう 恐らく愛する資格も0501い… [04:47.61]それでも誰かの渴き(Soif)を潤せる0501ら この身0501ど進んで捧げましょう… [05:11.95] [05:26.62]樫(Chene)の樽の中で 眠ってる可愛い私の子供達(ma Enfant) [05:39.19]ねえ…どん0501夢を見ているのかしら? [05:50.35] [05:50.49]果実の甘み(VigneのSucre)果皮の渋み(TaninのAstringent) 愛した人が遺した大地の恵み(Terroir) [06:03.06]『歓び』(Joie)と『哀しみ』(Chagrin)が織り成す調和(Harmonie) その味わいが私の『葡萄酒』(ma Vin) [06:13.82]——そして…それこそが《人生》(et C'est la vie) [06:18.68] [06:49.46]其処にロマンは在るのかしら? [06:52.31] [06:52.55]--