[00:29.92]後の世に【神の手を持つ物】—— [00:34.53]と称される彫刻家『Auguste Laurant』 [00:37.17]戦乱の最中に失われ [00:39.69]平和と共に姿を現したとされる [00:43.53]未だ神秘の薄布(Banne)に包まれた彫像 [00:46.94]彼の稀代の [00:49.98]『天使』(Ange)に秘められし [00:51.93]知られざる《物語》(Roman)…… [00:54.47] [00:55.29]物言わぬ冷たい石に [01:02.00]生命を灯せる等と [01:08.73]俗人達が謳うのは [01:15.41]唯の驕りに過ぎぬ [01:22.10]在る物を唯在る様に [01:29.07]両の手で受け止めて [01:35.38]温もりに接吻(くちづ)けるように [01:41.35]想いを象るだけ……」 [01:47.17] [02:01.95]《風車小屋》(Moulin maison) [02:04.58]空を抱いて 廻り続ける丘の [02:15.31]工房(Atelier)は他を拒むように [02:21.00]静かに佇む影… [02:26.72] [02:28.12]彼は唯独りで描いた [02:35.23]我が子の表情(かお)も知らずに…… [02:41.54] [02:45.30][0501=な][0501=な]【足りいのは小手先の素描力(Design)ではい—— [02:52.14]現実をも超える想像力(Imagination)】 [02:58.72]「嗚呼…光を…嗚呼…もっと光を [03:05.26]『即ち創造』(Creation)…憂いの光を……」 [03:11.77] [03:15.42][0501=な]生涯逢わぬと誓いがら [03:22.40]足げく通う修道院(Monastere) [03:29.36]子供達の笑い声 [03:34.49]壁越しに聴いている… [03:42.34]「君の手が今掴んでいるであろう [03:48.62]その《宝石》(いし)はとても壊れ易い [03:54.92][0501=な]その手を離してはらない [04:01.12]例え何が襲おうとも……」 [04:07.31] [04:08.03]彼は日々独りで描いた [04:14.86]我が子の笑顔(かお)も知らずに…… [04:21.62] [04:25.28][0501=な][0501=な]【必要のは過ぎし日の後悔(Regret)ではい—— [04:32.53]幻想をも紡ぐ愛情(Fiction)】 [04:38.79]「嗚呼…光を…嗚呼…もっと光を… [04:45.75]『即ち贖罪(Expiation)』…救いの光を……」 [04:51.45] [04:54.06][0501=な]如何る 賢者 であれ [04:55.96][0501=な]零れる砂は止められい [04:59.79]彼に用意された銀色の砂時計 [05:03.91]残された砂はあと僅か [05:09.59] [05:18.81]母親の灯を奪って [05:24.97][0501=な]この世に灯った小さ [05:31.74]その輝きを憎んでしまった [05:38.18][0501=な]愚か男の最期の悪足掻き [05:44.66] [05:45.50]想像の翼は広がり [05:51.34]やがて『彫像』の背に翼を広げた—— [05:58.59][0501=な]「嗚呼…もう想い遺すことはい [06:04.96]やっと笑ってくれたね……」 [06:11.31] [06:49.78]「其処にロマンは在るのかしら?」 [06:51.82]