セカイにただヒトリの ある日起きて周りを見ると パパとママがいなかった 少し泣いてご飯をたべて いつも通りぼくはでかける 街に出るとみんな死んでて ぼくは死体を避け歩いた ほしかったあのおもちゃは 今ぼくの手の中に ひとりひとりぼくは歩く ひとりひとりぼくは揺れる どこを見てもひとりぼっち 誰もぼくを捕まえはしない 「じゆう」を手にしてはしゃぐぼくは いつも通り派手に転んだ すりむいた膝の痛みに ぼくは声をあげて泣いた どれほど泣き叫んだところで 誰もぼくを助けない ひとりひとりぼくは踊る ひとりひとりぼくは軋む ひとりひとりぼくは歩く ひとりひとりぼくは揺れる