[ti:] [ar:] [al:] [00:50.81]蝉の声を聞く度に [00:53.74]目に浮かぶ九十九里浜 [00:57.01]皺々の祖母の手を離れ [01:00.18]独りで訪れた歓楽街 [01:03.62]ママは此処の女王様 [01:06.87]生き写しの様なあたし [01:09.55]誰しもが手を伸べて [01:12.29]子供ながらに魅せられた歓楽街 [01:15.87]十五になったあたしを [01:18.61]置いて女王は消えた [01:21.98]毎週金曜日に来ていた [01:25.15]男と暮らすのだろう [01:40.38]「一度栄えし者でも [01:43.53]必ずや衰えゆく」 [01:46.32]その意味を知る時を迎え [01:49.71]足を踏み入れたは歓楽街 [01:53.30]消えて行った女を憎めど夏は今 [01:58.91]女王と云う肩書きを誇らしげに掲げる [02:26.38]女に成ったあたしが [02:29.11]売るのは自分だけで [02:32.53]同情を欲したときに [02:35.61]全てを失うだろう [02:38.88]JR新宿駅の東口を出たら [02:45.18]其処はあたしの庭 [02:48.81]大遊戯場歌舞伎町 [03:07.72]今夜からは此の町で [03:15.16]娘のあたしが女王