月明かり越しに 翳す花さえ透ける 見つめる「咲」にわかに 目を閉じ手を差出す その手を離さないで 暖かさを忘れずに 君と…もうひとり 眩しいその瞳に 映る姿追いかけ 静かに扉を開ける 眠れる言葉の彩 薄れる影の中から 君と僕の二人で 合わせ重ねて 見る夢はひとつだけ 繰り返す光景を 話せる人も一人 受け入れるだけの 形式のない時間を 魅せてくれる安眠を··· しなやかな夜に 霞む指先辿り 刻を数え唄う 拡がる声、友に… 移ろい往く中でも 僕と君との二人だけの 刻を刻み 限りのない世界で 話し尽きるまで 僕と君との二人だけの 阻まれる事のない許された場所でずっとずっといつまでも 君と僕との二人だけの 冷たい鐘が鳴るその時差し込む光りに消える七つ色の 僕と君との二人だけの 眠りに着く前に確かめ合い求め繋いでいる細意図が… 君と僕との二人だけの 絡み染まり滲み出す色輝き放つ頃に目が覚めても 僕と君との二人だけの 君と僕との二人だけのこの限りのない園で…