大きな目は砂の向こうを 夢見ては空にため息を投げた つながれた首はキツくしめられて 見えないはずの未来を無意味にした そして今 歩いてる くさりを離れ 黄色い砂の果てるまで 花がこんなに赤いこと 風が思ったより冷たいこと それでもこの道は終わらないと信じた オアシスは砂の途中で かげろうに 遠くゆれながら消えた したたる汗をぬぐうこともなく 明るいはずの未来を探していた 気の向くまま 歩いている くさりを離れ 黄色い砂の果てるまで 花がこんなに赤いこと 夜が思ったよりさみしいこと それでもこの道は終わらないと信じた やがて砂は果て らくだは海を見た そして今 涙こぼれ 海へと流れ 黙ったままで立ちすくむ 海がこんなに広いこと 前が思ったより見えないこと それでもこの旅は終わらないと信じた