[00:01.25]名もないこの街に [00:07.27]異国の陽がのぼる [00:13.56]乙女は悲しみを [00:19.79]御国(みくに)のためと知る [00:26.18]春まだ夜は長く [00:32.32]鐘鳴る了仙寺 [00:38.73]運命(さだめ)と泣くも良し [00:44.97]儚(はかな)き世の情け [00:50.53]下田港(みなと)を訪れた黒船(ふね)が [00:56.85]沖遥か彼方に揺れ [01:03.12]駕篭(かご)で行くのは時代(とき)に翻弄(あそ)ばれた [01:09.45]眉目(みめ)清(さや)か麗しい女性(ひと) [01:15.66]桜見頃の唐人坂で [01:21.99]巡る想いは ひとりひとり [01:28.15]泣けば花散る一輪挿しの [01:34.59]艶(あで)な姿は春の宵 [01:42.09] [01:44.91]月冴え照る道に [01:51.01]椿の濡れまつ毛 [01:57.31]世を捨て 世に追われ [02:03.50]旅立つ稲生沢(いのうざわ) [02:09.41]明けの烏(からす)と謡(うた)われしことは [02:15.38]今遥か昔の夢 [02:21.76]死ぬは易(やす)くて 生きるは難(kた)しと [02:28.07]三味の音(ね)に託せし女性(ひと) [02:34.46]石や礫(つぶて)でラシャメン結いに [02:40.72]後ろ指さす ひとりひとり [02:46.92]恋の涙と雨降る中を [02:53.29]己(おの)が愛した男性(ひと)は去く [03:06.53] [03:27.97]桜見頃の唐人坂で [03:34.17]巡る想いは ひとりひとり [03:40.33]泣けば花散る一輪挿しの [03:46.69]艶(あで)な姿は春の宵 [03:53.05]春の宵 [03:56.24]桜舞い