たからもの/千 あの腕時計は どこにいってしまったんだろう 入学式に はじめてつけた 父からの贈り物 あの腕時計 どこにいってしまったんだろう 針を5分 進めるクセは あのころのままなのに あのころの夢は どこにいってしまったんだろう 朝がくるまで 語りつくした それぞれの進むミチ あのころの夢は どこにいってしまったんだろう 雲ひとつない 空の青さは あのころのままなのに なにも変わらないものに かこまれながら たからものは 知らぬまに どこかに いってしまった やさしい 哀しい 想い出を残して あのころの友達は どこにいってしまったんだろう 強がり言って 傷つけあった 臆病な仲間たち あのころの友達は どこにいってしまったんだろう 寂しがりやで よわい自分は あのころのままなのに 好きだったあの人は どこにいってしまったんだろう 好きと言えずに ココロかくした 秘密のたからもの なにも変わらないものに かこまれながら たからものは 知らぬまに どこかに いってしまった やさしい 哀しい 想い出を残して やさしい 哀しい 想い出を残して