雷は劈くように何度も罵った 知っている 本当はよく知っている ただ その理由を突き付ける理由が 見つからなかっただけで ただ 口元から全部流してしまっていただけで 夢現は限界の幕開け 君から声を借りた幻覚 己を知らしめることなかれ もうそれらは暴かれた 何を今更咎めたって もう手遅れ ただ その本心を何処までも追い駆けて ただ 己を行くがよい 手拱いて真っ当の拒絶 破裂したのも望み通りでしょう 手を焼いて投げ掛けた 罵倒の正体は確かに自分だった 斜向かいに座る家出風の老婦人は幸せだった さっきから何度も鞄に手を入れて 次から次へお茶を取り出した だるま落としは無常 くれぐれも用心されよ 足元すぐ先は絶望 足許を掬うはそこまで だるま落としは無常 感傷はただの刹那 「貴様は何様だ!」と問われただけのこと 買い被った猫のような 足音一つ立てないで歩き去る ただ ここに生を受けたこと ただ これからも全部見届ける 手拱いて真っ当の拒絶 破裂したのも望み通りでしょう 手を焼いて投げ掛けた 罵倒の正体は確かに自分だった 斜向かいに座る家出風の老婦人は幸せだった さっきから何度も鞄に手を入れて 次から次へとお茶を取り出した だるま落としは無常