洗濯洗剤の香る 窓辺近くの白い寝床から 洗いたての 茶碗は 水色 もう少しだけ君は 寝たふりをしていて 小鳥が朝を運んで来るまでに 流していた涙は 上手く乾けばいいな 薄っぺらい 毛布の壁は まだ 少し ぶ厚いままだな 二人の吐息は 雲に かたちを変えて 光を浴びて 木になり土となる はずなのに わたしは こんなに くたびれた 朝を いまだ捨てられずにいるんだよ 怖がって いるんじゃないよ すこし 遠い場所から いつだって 君のことを 夢に見てたいんだよ ずっと