作曲 : 中田裕二 作词 : 中田裕二 僅かな雷鳴の 如きに怯へ うろたへる 殊更 粗野じみた 身を衒ふなら 気を失ふた 瞬く間に失せる その温みに身を許す 決して朧に 散りはぐらかす旨では無ひ 淡々と流る 情景の至る所に かゝる呟きが 我を呼び止める 情け容赦無く 呼び止む あぶくの退ひた後 その水面に映る 我が身は 過ぎ行く御風に捲かれ 其方を聞ひてゐた 暗闇に溶かして 身動ぐ事無き心の在らば さぞ 頻りに痛み出す 胸の辺りを覗き見る 乾きに乾けど 穴のひとつも空ひておらぬ たゆたふ光に成されるがまに 得る全てを知る 知る 漫ろに吹ひた風 虚ろに目を覚ます 肘つく間も無き日々なれども是 乗り継ぐ命のみぞ 余の心を決める 指先 如何ばかり寂しがるけれども 東風吹かば 仕方無ひ