駈けてゆく駈けてゆく 朝のレンガ道 薄もやの街角を 抜け出して 駈けてゆく駈けてゆく 光のなか とても気になるあいつ! 名前も知らないあいつ 胸のイニシャルを 弾ずませて わたしなんか 気がつかないの 片想いの 恋をしてるの 駈けてゆく駈けてゆく 風につつまれて なんとなく しゃくなあいつ! 駈けてゆく駈けてゆく 朝の並木道 散らばった楓の葉 踏みながら 駈けてゆく駈けてゆく 息をきって とても気になるあいつ! 話も出来ないあいつ 髪に光る汗 まぶしいの わたしの気持 届かないのね 片想いの 恋をしてるの 駈けてゆく駈けてゆく 風につつまれて なんとなく しゃくなあいつ!