さすらい ふるさとはない 今歩く道だけ 気に入った町が新しい 私のふるさと いつの間にか色あせ うすれてしまった 恋しかったはずの あの山々 私の肌につきささる あの霧の白さが恐かった 愛する人はない今一人 さすらいの中 夕日に唄えば赤い歌声 それがそれがなぐさめ 見知らぬ町で出逢った やさしい人でも 心を見せられない 今の私なのさ わかりあえないものならば 他人でいようみんな 遠い明日は見たくない ふり向きたくもない 今の私が生きている 他に何もない たった一人のものだから どんな明日も恐くない どんな明日も恐くない