[00:45.827]夕暮れ 遠くに伸びる [00:47.879]長い二人の影を目で追いながら [00:50.442]手を繋いで帰った  鳴る小さな 小さな 鈴の音 [00:54.781]一様に並んでいる鳩時計と一緒に鳴るよ [00:59.132](りんりりぃん) [01:00.855]響く小さな小さな音 [01:12.121]ある朝 彼はお偉いさん [01:14.081]「君は僕がいなくても平気ですか?」 [01:16.643]震えてるその手から漏れている 堂々巡りの迷妄 [01:21.099]とても汚い色した 吐き気を催す丹の笑み [01:25.400](りんりりぃん) [01:26.875]響く彼女の鈴の音 [01:29.568]白装束の老婆が背中で笑う [01:33.673]そうさ ペロリと 舌出しながら [01:38.370]「右手は空へ 左手は海へ捨て [01:42.515]立派に蒼天仰げよ!」 [01:44.723]と論う鴉たちは右へならえ [01:47.187]至極是当然と並べ立てた理想と幸せは雨催い [01:52.069]茫漠と広がり解ける [01:55.458]耳元で囁く [01:57.663]「鬼さんこちら 手の鳴る方へ」 [02:01.604]白雲消えてゆく [02:05.967]...... [02:41.463]「嘘をつくキサマらの舌なんてチョン切って捨ててやる! [02:46.504]ずっと待つんだ!彼を待つんだ!」 [02:51.262]見えぬ聞こえぬ [02:53.029]「何も無い方がいい」と笑う [02:55.089]金魚鉢に写る彼女はくるくる流れる [03:00.078]「お元気ですか?」 [03:01.014]彼女の手紙 ある日を境に途絶えた [03:04.325]何度目かの緑雨に染まる鳥が風を連れてきた [03:08.407]でもいない あの子は黙して音色 [03:12.663]あの飴色空 影を延ばすことは無いでしょう [03:18.486]鈴は鳴り響く [03:21.921]「僕は帰ってきたよ!」 [03:23.436]鴉の喚声 暮色に消ゆ [03:25.911]彼は走った!そして涙こらえて [03:30.154]そっと扉開けた! [03:32.284]そこには 彼女の時をのせた [03:36.057]鈴の音だけが