濡れたように揺れる あなたの瞳を覗いた瞬間 僕の世界は止まり 呼吸さえも忘れてた ただ一つだけ そんな出会いに 体ごと震えた 月の光の波間に踊る あなたの姿は 花びらみたいで 幻みたいで 甘く悲しい薔薇のにおいがした 少し近づいては 遠くなって また繰り返し 黒い髪がなびく いつかそっと触れたいよ 火花が散った そんな出会いに 今も強く震える 水の光に輝くような きれいな横顔 夢は夢でしかないと知っても 僕はあなたの夢しか見られない 捩じれた棘の鎖に縛られ 二人で溺れたい 月の光の波間に踊る あなたの姿は 花びらみたいで 幻みたいで 甘く悲しい薔薇のにおいがした