作曲 : さだまさし 作词 : さだまさし 水彩画の蜉蝣(かげろう)の様な 君の細い腕がふわりと 僕の替(か)わりに宙を抱く 蛍祭りの夕間暮れ 時折君が散りばめた 土産替(が)わりの待ち言葉 空回り立ち停まり 大人びた分だけ遠ざかる きらきら輝き覚えた 君を見上げる様に 酸模(スカンポ)の小さな花が 埃(ほこり)だらけで揺れているよ 不思議絵の階段の様に 同じ高さ昇り続けて 言葉の糸を紡ぎ乍ら 別れの時を待ち潰(つぶ)す 君は儚(はかな)い指先で 辿る明日の独言 雲の間に天の川 君と僕の間に橋が無い 突然舞い上がる 風の篝火(かがりび)が 二人の物語に 静かに幕を引く 降り頻(しき)る雪の様な蛍・蛍・蛍 光る風 祭りの中 全てが霞 全て終る