遠いな あんなに確かに見える月 でも本当に遠いものは 自分の背中だと いつかあなたは言った 月をみてる 星をみている あなたをみつめている この夜の下 押し殺した怒りや 声にならぬ叫び聞こえても 歩けぬ重みを 切り捨てることを覚え 捨てたぶんだけ ふかくなる 影の黒さを抱いて 遠いな どこからでも見える月 誰もさわれぬ光 月をみてる 星をみている あなたをみつめている あなた私一人の夜も 光の見えない夜も 許してください 祈ってください 生きてください