いつか見た夢のあざやかさは 現実の恋より よほど悩ましい 南洋植物深い緑 息苦しいほど 葉を茂らせる部屋 果てしなく眠れない やりきれない夜は 常夜灯のまたたきと 都会の眺め危ない恋 愛を口に出すそのわりには どこか投げやりで うす笑いばかり 汗とアルコール重ねる肌 さよならも無しに 身じまいをすませ帰るあいつ 果てしなくつづく やりきれない夜は 常夜灯をかすめ翔ぶ 記憶の羽音ながめてる