枯れてゆく荒城の花 群がる蟲は列を成して 朽ちてゆくその命を摘む 繰り返す永遠の螺旋 嗄れてゆく幼き声は 消えてゆく吐息嘆いた 最後の言葉を受け入れて 亡骸の上誓いを植えた 降りしきる雨に濡れ 凍えてゆく感覚もなく 夢の中彷徨って 芽を開く時を待つ 光に照らされるまで キラキラ輝く灰になる体に眠りを 運命を終えて母なる大地へ還る ユラユラ揺らめく翳りゆく精神に安らぎを 寄せては返す波折りが新たな生命を創る 乾いた風舞い散る花弁 死者の雨露草木に運び 満ちてゆく月の光浴びて 儚き時に根を張り生きる 乾いた頬に泪の痕 空に向かい育つ黄泉の譲り葉 哀しき絆 餞に 思い出の岸佇む迷い子 風は凪ぎ星の灯りは消え 瞳に映る暗闇を辿る 蛍宿す屍を道標に 弔いの花が咲く場所へ キラキラ輝く灰になる体に眠りを 運命を終えて母なる大地へ還る ユラユラ揺らめく翳りゆく精神に安らぎを 寄せては返す波折りが新たな生命を創る 限りある鼓動が 限りなく巡る世界で 壊れてゆく息吹の中で いま 産声を上げる キラキラ輝く灰になる体に眠りを 運命を終えて母なる大地へ還る ユラユラ揺らめく翳りゆく精神に安らぎを 寄せては返す波折りが新たな生命を創る