风に烟(けぶ)る月の 光に摇らめく 姿を化(け)す花は 水镜(みずかがみ)に映(うつ)ろう 聘(あと)えど反初(かりそ)めなら 千代(ちよ)への糸を纺(つむ)ぎ 人ならぬその身を 永久(とわ)に笑けと祈る 唯(ただ) 想いは清(さや)かに肌を染めて 散り初(そ)む命の 定(さだ)めと知る 溢(あふ)るる泪(なみだ)の 雫(しずく)に摇れ 露(つゆ)の恋に 散るひとひら 禁(いさ)めの恋ならば 其(そ)の手に手折(たお)られ 后世(のちせ)は二重(ふたえ)にと 月读(つくよみ)に乞(こ)い愿う 躯(むくろ)は满つる闇に 花へと还(かえ)ろうとも 此(こ)の腕を棺(ひつぎ)に 夜を裂いて咏(うた)う 唯(ただ) 想いは清(さや)かに肌を染めて 散り初(そ)む命の 定(さだ)めと知る 溢(あふ)るる泪(なみだ)の 雫(しずく)に摇れ 露(つゆ)の恋に 散るひとひら 唯(ただ) 想いは清(さや)かに肌を染めて 散り初(そ)む命の 定(さだ)めと知る 溢(あふ)るる泪(なみだ)の 雫(しずく)に摇れ 露(つゆ)の恋に 焦(こ)がれ消ゆるとも 弓张(ゆみはり)の月が 圆(まろ)む样に 散り逝(ゆ)く命が回(めぐ)るのなら 朝明(あさけ)に水沼(みぬま)の 畔(ほとり)に笑き 巡り逢(あ)える今一度(ひとたび)