[00:00.00]星降る夜…… [00:04.65] [00:14.41]Voices:茅原実里 [00:18.21] [00:19.57]『今宵教會(エクレシア)へと誘うのは、たった一人の母親に蒸発され、行き場を失った少女。 [00:28.97]心配して同行を望むのは、唯一の友人であり幼馴染でもある優しい少女。 [00:38.26]手を取り合って歩いてゆく。 [00:40.62]その先には、望む場所がきっと見つかるはずだから———』 [00:45.35] [00:53.41] [00:58.74]靜謐な森の中橫たわる 少女の涙は枯れ [01:08.76]行き場もなく差し伸べられた 細い聲にすがって [01:18.52] [01:18.89]誰よりも傍にいたクルファ [01:24.18]その瞳に映る現実が 優しいものではなくても [01:34.86]私が護るから [01:38.56] [01:39.93]星降る夜に揺れた [01:44.48]絹(しぼう)の陽炎 煌く中空(そら) [01:48.92]數え切れぬほど 丘を越えて目指した [01:57.33]月音辿るように [02:01.43] [02:05.22] [02:10.31]私には精霊を視ることが なぜだかできないまま [02:20.58]けど気配は確かにあって 存在だけ理解った(わかった) [02:29.89] [02:30.29]誰よりも親切なエルザ [02:36.10]繋いだ手はいつも優しくて まっすぐ純粋な想い [02:46.73]心に痛かった [02:50.40] [02:51.51]星降る夜交わした [02:56.34]小さな約束 忘れないよ [03:00.80]遠く離れても 同じ空を見上げて [03:09.14]必ずまた會えると…… [03:12.46] [03:20.75] [03:37.29]『険しい旅の果て、二人は白の教會(エクレシア)へと辿りつく。 [03:42.85]ここでなら生活に困窮することもない。 [03:46.28]周囲の人間達から同情的な視線を向けられることもない。 [03:51.33]やがて訪れる別れの時——— [03:54.04]また會える、遊びに來るからと約束するエルザ。 [03:57.93]けれど、クルファの心はそんな約束を素直に受け止められないほどに、歪んでいて……』 [04:04.40] [04:07.18]どこで歯車狂って 廻りはじめたのだろう? [04:18.31]罅割れたモノは脆くて 音無く崩れた…… [04:27.38]嗚呼…嗚呼! [04:29.66] [04:29.97]星降る夜に揺れた [04:34.74]絹(しぼう)の陽炎 煌く中空(そら) [04:39.34]數え切れぬほど 丘を越えて目指した [04:47.45]月音辿るように [04:52.64] [04:59.14] [05:11.00]「優しいふりをして自己愛を満たして、幸せなことでしょう。 [05:17.20]私はここで生まれ変わる。視える者と視えない者。 [05:23.12]私はあなたとは違う。———違うんだ」 [05:26.29] [05:29.42]『少女の目に映るもの全てが歪み始めていた。 [05:34.07]生きていくということは、苦しくて……恐ろしくて。 [05:39.26]前と同じようには、もう笑えないだろう。 [05:43.78]失ったものの大きざに気づいた時、少女は何を想うのか……?』 [05:48.55] [05:52.47]