作曲 : HIR 作词 : 少女病 『天使(てんし)の創造(そうぞう)したこの場所(ばしょ)に集(つど)うのは、 死(し)へと向(む)かう欠落(けつらく)した少女達(しょうじょたち)。 負(ふ)の魂(たましい)を月(つき)へと葬(おく)り、 命(いのち)の失(うしな)われた精霊体(せいれいたい)に 注(そそ)ぎ込(こ)むことで再生(さいせい)を果(は)たせると言(い)われている 教会(エクレシア)。 時(とき)は満(み)ちた。 愛(あい)する精霊姫(アリス)が、 再(ふたた)び微笑(ほほえ)んでくれる日(ひ)が――――』 狂(くる)、、、狂(くる)、、、廻(まわ)っていく雑音(noise) 泡沫(うたかた) 朽(く)ちていく魂(たましい) 怨嗟(えんさ)の声(こえ)は  誰(だれ)に向(む)けてのものか 月(つき)か天使(てんし)か? 「精霊姫(アリス)との問(ま)に生(う)まれた娘(むすめ)にも、 寂(さび)しい思(おも)いをさせただろうか。 でも、これからは……」 降(ふる)、、、降(ふる)、、、 黒雪(ゆき)は羽根(はね)のように ひらひら 無数(むすう)に舞(ま)い散(ち)り…… 怨嗟(えんさ)の唄(うた)は  誰(だれ)に向(む)けてのものか 愚(ほろ)かな我(われ)か? 『この瞬間(しゅんかん)のためだけに、 優(やさ)しい導(みちび)き手(て)を演(えん)じてきた。 半精霊(はんせいれい)である娘(むすめ)にまで手(て)を汚(よご)させて……。 もう、戻(もど)れない』 愛(あい)するが故(ゆえ) 堕(お)ちた欲望(desire) 幾重(いくえ)に纏(まど)う 深(ふか)い原罪(hamartia) 渇望(かつぼう)の果(は)て 犯(おか)した行為(act) 数(かぞ)え切(き)れない 憐(あわ)れな犠牲者(victim) 原型(げんけい)もなく 枯(か)れゆく天人花(Myrte) 霧散(むさん)していく 儚(はかな)い理想(ideal) 緋色(ひいろ)に暗(くら)く 歪(ゆが)んだ悪意(vicious) 月(つき)に飲(の)まれた 微(かす)かな旋律(melody) 「葬奏」 Lyrics:少女病 Compose&Arrange:HIR Vocal:Mitsuki Voices:加藤英美里、神谷浩史 歌詞考證:乐园之卵 愛(あい)するが故(ゆえ) 堕(お)ちた欲望(desire) 幾重(いくえ)に纏(まど)う 深(ふか)い原罪(hamartia) 渇望(かつぼう)の果(は)て 犯(おか)した行為(act) 数(かぞ)え切(き)れない 憐(あわ)れな犠牲者(victim) 原型(げんけい)もなく 枯(か)れゆく天人花(Myrte) 霧散(むさん)していく 儚(はかな)い理想(ideal) 緋色(ひいろ)に暗(くら)く 歪(ゆが)んだ悪意(vicious) 月(つき)に飲(の)まれた 微(かす)かな旋律(melody) 『少女達(しょうじゅたち)は緩(ゆる)やかに死(し)んでいき、 精霊姫(アリス)は再(ふたた)びその体(からた)に魂(たましい)を灯(とお)していた。 永(なが)く眠(ねむ)っていたとは思(おも)えないほどに、 変(か)わらない笑顔(えかお)。 精霊姫(アリス)は言葉(ことば)もないままに、 娘(むすめ)を強(つよ)く抱(た)きしめる。 涙(なみだ)をこぼしながら。 優(やさ)しく娘(むすめ)の首(くび)に手(て)をかけ、 止(と)める間(ま)もなく、絞(し)め殺(ころ)していた……』 狂(くる)、、、狂(くる)、、、崩壊(ほうかい)の輪舞曲(round) 全(すべ)てを取(と)り戻(もど)すために…… 「悪(わる)い夢(ゆめ)はもう終(お)わりましたか――――?」 『精霊姫(アリス)に宿(やど)ったモノは本当(ほんとう)の彼女(かのじょ)などではなく、 儚(はかな)く散(ち)った少女達(しょうじょたち)の失(うしな)われた魂(たましい)で……』 「だから、さようなら」 『娘(むすめ)の命(いのち)を奪(うば)ったその手(て)を見(み)せ付(つ)けるようにして薄(うす)く笑い(わら)、 そのまま舌(した)を噛(か)み切(き)っていた。 できることは、ただ呆然(ぼうぜん)と立(た)ち尽(つ)くすことだけで……』 「天使(てんし)は、優(やさ)しくなんてなかった」 終わり