[00:00.00] 作词 : ∶少女病 [00:27.080]「魔女に双子の兄を連れ去られ [00:30.620]その時の恐怖から声帯をも奪われた少女。 [00:34.400]声の出せなくなった彼女を目の当たりにした魔女は大いに喜び [00:40.420]気まぐれに命だけはとらずに生かし続けていた [00:48.330]泣き腫らした瞳には 幾度の夜が過ぎ去った現在も [00:56.690]あの日が網膜に薄く焼きついてた [01:05.170]家族に守られて 狭く優しいセカイに生きて [01:13.530]頼れる存在を失った少女は [01:22.680]沈黙の中で なけなしの勇気を持って [01:31.120]神にではなく自らに祈る [01:39.220]幸せな記憶の詰まった家を 有無を言わさず [01:47.620]厄介払いだと家主に追い出され [01:55.940]眠る場所さえなく 手を差し伸べる者もいなくて [02:04.330]過酷な現実に打ちのめされるけど [02:13.420]「生きてさえいれば、必ず機は訪れる」、と [02:21.900]兄の言葉に想い馳せ涙拭う [02:29.880]仰ぎ視た深緑の夢 今は遠い幻想に消えて [02:38.340]もう二度と戻れぬ場所に 追憶を捧ぐ [02:47.030]『この瞬間もどこかで。ねぇ、心配してるかな [02:51.530]自分のことよりも 私の身を案じてる風景が [02:59.310]目に浮かぶようで胸が ah... 絞めつけられて [03:10.930]「他に親類もおらず、頼れる者もいない [03:15.480]そんな少女が一人で簡単に生きていけるほど [03:19.040]この世界は優しくできてはいない [03:21.820]ましてや声の出せない彼女には [03:25.650]意志の疎通さえも難しくて [03:29.080]故郷を離れ 一人では初めてゆく大きな街へ [03:38.070]不安抱え それでも負けないと決めて [03:46.810]どうにか拾われたのは 富豪の家での下働き [03:54.810]屋根の下眠れるだけで 涙が零れた [04:03.050]『私、頑張ってるよ。なんとかやれてるよ [04:07.080]過保護な両親と 私を庇って囚われた兄の笑顔を想い [04:17.500]眠り...仰ぐ深緑の夢 今は遠い幻想に消えて [04:27.250]もう二度と戻れぬ場所に 追憶を捧ぐ [04:35.570]『きっと逢いに行くから、守られてばかりの私だったけれど [04:43.220]少女はその唇を噛み締めて 淡い決意に枕を濡らした [05:10.760]「ある朝、水を汲みに井戸にいくと [05:13.900]見たことのない二人が隠れるようにして体を拭っていた [05:19.160]僅かだけ垣間見えた彼らの素肌には [05:23.450]確かに魔女の烙印があって [05:28.650]「ねぇ、見られてるっ [05:30.540]「くっ、行くぞっ」 「……っ [05:34.430]「少女は必死に引き留めようとするものの [05:37.370]声が出ずそれも叶わない [05:39.930]仕事を放り出し、無心で二人を追いかける [05:44.100]きっと彼らは兄と一緒に [05:47.980]魔女の城に囚われていた人達に違いないと確信して [05:52.400]離れ離れになってしまった兄の事が聞けるかもしれないと [05:57.560]期待に胸を膨らませて