あの日自転車で通った道は 遠く感じた古い校舎を 見下ろす丘で 約束もなく育てた戀が 町を離れるそれだけのこと 青い夏 風が近づく ミカンの白い花 好きなのに離れ離れを ずっと恨んであげる 島の向こうに月が出るまで ここで待ちましょう もうこれ以上 話さないで 想いあふれて別れましょうと 切り出すのは明日でもいい 銀色に光る夜の海 小船が波を曳く 穏やかな入り江 いつまでも 揺れる心のようで 醒めてくれないの 夢はいつの日も 青い夏 風が近づく ミカンの白い花 好きなのに離れ離れを ずっと恨んであげる ずっと見つめてあげる