静かに近づいてくる貴方の影 私に全てを与えに この瞳を武器にして貴方が隠した 全てを奪ってあげるわ 夜蝶が群れるこの空間の中 鮮やかに翅を広げ 燐粉を撒き散らし貴方を虜に 私だけを見るように 誰にも媚びない私 指図も受けないわ 綺麗なこの瞳には裏があるの 黒い闇雲を見つめてきた 唇から零れ落ちる 偽りを抱いて生きてた 本当は信じられないの 怖くて…怯えた いつしか貴方の単純な言葉に 振り回されている自分が悔しいの 私は夜の世界しか知らない 翅を彩る黒い闇雲も 涙で溶けて白く 偽りも何もない時代を貴方と共に羽ばたく私は 太陽へ飛ぶ夜蝶