扉(とびら)に鍵(かぎ)を 挿(さ)し込(こ)むように 呼(よ)びあうように 惹(ひ)きあうように 必然(ひつぜん)と云(い)う 運命(さだめ)の下(もと)に 死(し)を成(な)すため 手(て)に慈悲(じひ)を 生(せい)成(な)すため 手(て)に毒(どく)を 咬(か)んで染(そ)めた赤(あか)は 果実(かじつ)のように 脆(もろ)くて いとしくて 痛(いた)む程(ほど)に満(み)たされ 刺(さ)して伝(つた)う指(ゆび)に 悲願(ひがん)の哀(あわ)れ 絆(きずな)を求(もと)めあい 寂(さび)しさ埋(う)めあうように 討(う)ちあうでしょう… 扉(とびら)の奥(おく)に 隠(かく)したように 心(こころ)の奥(おく)に 押(お)し込(こ)むように 護(まも)る愛(あい)は 針(はり)となり 身(み)も心(こころ)も 突(つ)き破(やぶ)る 裂(さ)いてみせた赤(あか)は 炎(ほのお)のように 熱(あつ)くて いとしくて 燃(も)える程(ほど)に焦(こ)がれて 焼(や)けて伝(つた)う胸(むね)に 不実(ふじつ)の哀(あわ)れ 欠片(かけら)を求(もと)め合(あ)い 重(かさ)ねた想(おも)いの中(なか)で 溶(と)け合(あ)うでしょう… 咬(か)んで染(そ)めた赤(あか)は 果実(かじつ)のように 脆(もろ)くて いとしくて 痛(いた)む程(ほど)に満(み)たされ 刺(さ)して伝(つた)う指(ゆび)に 悲願(ひがん)の哀(あわ)れ 絆(きずな)を求(もと)めあい 寂(さび)しさ埋(う)めあうように 討(う)ちあうでしょう… 終わり