私の目を覚ましたのは誰? 悪夢癒えぬ憂鬱 滅亡を知る前に 命を受けた刻は躯を巡って 朱く熱く燃ゆる龍のように蠢く 幾千の死を超えて私は芽吹いた 胸の奥で華ひらく 残酷な蔓は 未だ宿っている 浅き夢を見せてるのは誰? 通りすぎた過去で 私は何をしたの? 指先揺らす風は微かに痛くて 軋みか悲鳴なのか答えは無いまま 力を振り絞って私は芽吹いた 千切れた躰補うように新たな命が 私の腕の中で確かに生まれて 枯れてもただ支える為だけ生きよう 終わりのない朝 誰かの呼ぶ声 夢から覚めても まだ私は居た 終わり