迷(まよ)い月(つき)、持(も)ってきました。 雨(あめ)の降(ふ)る夜(よる)でした。 道端(みちばた)には一輪(いちりん)の菫(すみれ)が咲(さ)いてます。 「月に泣く」 作曲∶睡蓮 夢(ゆめ)に見(み)た 異国(いこく)の地(ち)に あたしは独(ひと)り佇(たたず)み 人(ひと)の群(む)れ往(ゆ)き交(か)うのを 黙(だま)って聴(き)いていました。 灯(あか)り月(つき)降(お)りてきて 声(こえ)に出来(でき)ない想(おも)い抱(いだ)いて あたしは月(つき)に泣(な)く まぁ!酔(よ)い月(つき)、知(し)っていました。 あたしが尋(たず)ねるのを。 透(す)き徹(とお)った瞳(ひとみ)の奥(おく) 答(こたえ)を見(み)つけます。 灯(あか)り月(つき)微笑(ほほえ)んで。 優(やさ)しく頬(ほお)を撫(な)でるから あたしは月(つき)に泣(な)く 今宵(こよい)も月(つき)に泣(な)く 【 おわり 】