風 触れる ホシの 願い 見上げ 地に縛られている その生命が 尽きる時まで ただ見守っていた 線条の光 降り注ぐ 喪神の身体 突き抜ける 衝動に任せた罪が 重なってゆく 誕生 輪廻 存在する意味 鋼鉄の鎧も虚しく 侵食する 終焉の影 何もかも失って—— 罅割れた ガラスの向こう側に 透き通る歌声はまだ誰に伝うことなく 星海満つ 瘴気 晒され 感情も鈍り止まって 気づけばやがてこの手からすり抜けてゆく 戦場巻く砂塵の中でも 泣き叫ぶ群れの中でも たったひとつ キミの元へ届けたい それだけ—— ゆっくりと離れてゆく 風 攫う 船は どこへ 青く 照らす ホシの 願い