[00:02.98]ふと気づくと キッチンで寝ていた [00:12.92]昨日の料理 捨てずに眺めていた [00:25.53]秋の風が 硝子を叩いた [00:35.66]胸の穴が ポッカリと風を通した [00:46.68] [00:48.10]昨夜を境に 時が止まったかのように [00:58.14]同じ言葉が 繰り返し部屋の中 巡る [01:08.28]おかずの匂いだけを残して [01:18.26] [01:36.13]ごみの袋開けて 捨てよう [01:46.11]はみだしている思い出 入りきらず [01:57.51] [01:58.95]いつかなにも 覚えていなくなるように [02:08.83]今の気持ちも 忘れてしまうのかな きっと [02:18.87]腐った体だけを残して [02:29.01] [02:49.27]いつかなにも なかったかのような顔で [02:59.09]飯を食べて 幸せだなどとほざくだろう [03:09.17]つないだ右手 深く沈めて [03:19.03]笑った記憶 川に流して [03:28.80]安い思い出 静かに消えて [03:38.65]おかずの匂いだけを残して [03:48.70] [04:03.40] [04:11.67]おわり