あなた様が涙を流しておられます 震える手をあたし固(かた)く結び 大人なふりをしてこう囁きます その雫庭のお花にあげましょう 雨の中でかさも持たずに立っておられるようでその姿が 胸を抉(えぐ)り痛みを覚えます 口唇絡ませ忘れさせましょう 傍に居とう御座(ござ)います 何時までもこうして居たいのです あなた脈(みゃく)打つ限り ふたり戦っていきましょう 私、あなた様を疑ってしまったのです 信じるより容易(たやす)いと知っていながら お会いした頃と違う横顔を日頃感じたのです 愛してくださっているのに私 切った髪 意味を持ってそうで 綺麗だねと正直に喉から零れなくて ツンとした愛する人不細工(ぶさいく)な心を切り裂いてください 例えばこの命が あなた様のため捧げる時が 生涯(しょうがい)舞い降りても 恐怖(きょうふ)すら食べてしまうでしょう あなた様が生まれた町 歩きとうございます もっと近くにいきたい 傍に居とう御座います 何時までもこうして居たいのです あなた脈打つ限り ふたり戦っていきましょう 例えばこの命が あなた様のため捧げる時が 生涯舞い降りても 恐怖すら食べてしまうでしょう