[00:23.32]盛りの森で わたし眠る [00:33.07]あなたの夢を [00:38.04]噎せるような 香りに涵し [00:45.30]ここから見上げる [00:50.16]星は 金の鎖 [00:56.88]静かな胸を 慄わすのは [01:06.67]あなたが去った [01:11.62]足音の凍った欠片 [01:18.90]梢に掛かった [01:23.70]月は 銀の斧 [01:29.69]金木犀が 揺れてる [01:38.97]人はなぜ はるかなる [01:43.90]天ばかり 仰ぐのだろう [01:48.74]帰ってゆくのは [01:53.65]深い深い土  その下なのに [02:26.44]いくつ辿って 思いだせる [02:36.21]痺れるくらい [02:41.24]甘い記憶 ひとつふたつ [02:48.43]指をのばしても [02:53.26]触れるのは 風だけ [02:59.18]金木犀が 散らばる [03:08.55]弔いの列のように [03:13.61]時が 通り過ぎて逝く [03:18.23]この目を閉じれば [03:23.15]遠い遠い日に 戻って行ける