[ti:薔薇架刑] [ar:ALI PROJECT] [al:薔薇架刑] [00:18.38] [00:20.38]もしもわたしが [00:24.88]仄蒼き薔薇(そうび)なら [00:30.55]肉体(からだ)は綻ぶ花でしょう [00:39.99] [00:40.58]添い寝する駒鳥たち [00:45.65]刺で抱きしめ [00:50.70]甘き蜜を引きかえに [00:55.39]生き血を注がせ赤く赤く [01:00.80]月を浴びて燦燦と [01:05.57]盛りの刻を立ち止まらせて [01:08.44]祈りのように 呪いのように [01:11.16]開いた花唇の奥底で唄う [01:13.77]そうまでもして [01:16.02]咲き誇るのかと [01:19.31]問うなかれ [01:25.65] [01:37.25]もしもわたしが [01:41.71]野に咲いた薔薇なら [01:47.46]心は蠢くその根でしょう [01:57.35]土深くに亡骸を [02:02.73]幾つ数えて [02:07.64]闇に染みし濁る夜露 [02:12.72]貧り尽くし吸い尽くして [02:17.73]朱い茎を昇りつめ [02:22.49]光の在処 探りつづける [02:25.34]天女のように 獣のように [02:27.95]堕ちていく場処は墓穴と知れど [02:30.67]それほどまでに [02:32.83]愛したいのかと [02:36.03]問うなかれ [02:42.12] [03:04.46]枝を巡り 葉を滲ませ [03:09.40]自らの身を架刑とせん [03:14.52]月に潜み煌煌と [03:19.41]わたしは薔薇でわたしは女 [03:22.10]呪いのように 祈りのように [03:24.69]秘する想いは薫りつつ爛れ [03:27.38]そうしてなおも [03:29.60]生きてゆくのかと [03:32.72]問いながら [03:39.37] [03:53.18]