[00:09.52]もつと澤山逢いにゐらして下さい [00:13.77]さう口走つた君 [00:17.65]僕は愛ほしく思ひ 大層動じたので [00:23.27]前髪の成す造形に [00:27.46] [00:28.03]神経を奪はれて 鍵も持たず [00:33.52]家を出たのです [00:35.96] [00:36.28]斯くして 麗しき君の許へ超へて [00:40.71]いく想ひ 抑へました「今日は電車で!」 [00:45.65]壱度乗り換へた頃 高まつていく [00:50.40]時めきに負けさうになつてゐる [00:55.47]ことに氣付き始めました [00:58.69] [01:00.56]真実は最初で最後なのです [01:05.18]さう口走つた君 [01:09.37]僕は思ひ出しつつ 聡明な生き方を [01:14.81]鳥渡真似たいと感じ [01:18.87] [01:19.37]颯爽と歩いては キツと厳しい [01:24.93]表情をしたのです [01:27.38] [01:27.63]君を笑はす為に 微笑むでゐやう [01:32.25]と思ひ、鍛へました「扉の前にて!」 [01:37.25]若しも 此の部屋も無く 連なつてゐる [01:42.06]輝きがまやかしであらうとも [01:47.00]僕に恐れなどはないです [01:50.56] [01:59.13] [02:05.00] [02:06.56]君はひと足先に微笑むで [02:10.69]幻視を與へました「こんな僕に!」 [02:16.00]徐ら 見境も無く慾しくなる [02:20.56]まぼろしは孰れ衰へても [02:25.50]僕には美しく見えます [02:30.13]君だけに是を唄ひます