馬鹿な私をはじめ、この島に生まれ住む人は生かされてるとも知らず、 すぐ「独り」と言いたがる。 水を求めるように誰かの蜜を、枯れない海のように、 途絶えない日をくれよ… 生き急ぐ私は、「空」のようなスピードの時代を 擦り減らすその手を止めたいだけ。 イカレタ話だと笑うでしょう? それでもみずから朝を積む。 神の思いを軸に働くのがそう、「人」ならば、 捨て駒になるまいともがく私は今――短く 役立たずなこの触覚で、何かを探しだすのに 必死で生きる… 我が儘な私は、「怖い」だけの言い訳で自分を 擦り減らす「時間」を憎んでしまう。 イカレタ話だと笑うでしょう? それでもおのずと朝を詰む。 咲き乱れた花の命も、僅かな時を彩るため。 やれ落ちる陽もまた美しい色、「生きてる」 生き急ぐ私は、「空」のようなスピードの時代を 擦り減らすその手を止めたいだけ。 非力すぎる私は、黒い闇に覆われた街に星がないことに不安を抱く。 イカレタ現実と笑うでしょう? それでもここで生きている。 明日には何か変わるでしょう? だからまたこうやって朝を摘む…