泣き顔なんて 見せたくないから 時計を見てる ふりしてうつむいた 途切れ途切れの 言葉に笑って 線路に積もる粉雪 見つめてた 走り出す電車の窓 映る 横顔が小さくなる もう逢えない もう逢えないのかな ひとつ残る傘が切なくて もう逢えない もう逢えないのかな 好きだったと言えないまま ホームに並ぶ 足跡がふたつ 雪が積もって 静かに消えてゆく 冷たい頬に こぼれたひとひら そっとあなたの名前を 呼んでみる 別々の明日へ続くレール 届かない わたしの声 もう逢えない もう逢えないのかな ひとりきりの空は切なくて もう逢えない もう逢えないのかな 約束さえ出来ないまま もう逢えない もう逢えないのかな ひとつ残る傘が切なくて もう逢えない もう逢えないのかな 好きだったと言えないまま おわり