[00:00.85]お前の良い所 [00:04.70]看板の片づけをして、ズボン濡れになってしまった俺たちは、そのまま生徒会室に戻ってきた。 [00:12.78]「へへえ~お互いずいぶん濡れたなぁ。ほら、これ着ておけ。」 [00:20.67]「何だ、変な顔して、俺のジャケットだ。貸してやるからありがたく着てろ!」 [00:28.62]「俺か?俺なら大丈夫だ。気にするな。ほら、こっち来い!そこじゃ寒いだろう。肩震えてる。待ってろ。俺のタオルあるから、今髪拭いてやるよ。 [00:54.57]へい、どうだ?俺が愛情込めて拭いたから、すぐに乾いただろう。濡れたままでいると、風引くからな。本当は看板しまうのだって、男の俺に任せておけばいいのに。 [01:13.15]まったく、お前が風引いたら、生徒会のみんなが困るだろう。ふう、でも、それはお前のいいところだけどな。 [01:29.31]---ぬばたまの我が黒髪を引きぬらし乱れてさらに恋いわたるかも--- [01:39.63]私の黒髪を引き解くように、心乱れて貴方を思い続ける。 [01:47.90]彼女は確かに俺の初恋の女の子だ。でも、いろいろな彼女を知れば知るほど、俺は自分に自信がなくなっていく。