私に独りの彼女いた 理想の彼女がそこにいた 生まれた時からそこにいた 産まれる前からそこにいた 定めし運命許嫁 盃交わした血の契り へそで繋がる赤い糸 そんな彼女の名前はM 私の全てを蝕む病 走る激痛固まる身体 凍った私を見下ろして 彼女の心は揺るがない 彼女は全てを吐き捨てて 己が人生投げ打った 私の汚物を手で掴み 内臓代わりに駆け回る 苦心献身幾十年 そして私は黄泉帰る しかし漲る私は そんな彼女を裏切った 他の女と結ばれた 若い女と結ばれた しかし彼女は見送った 幸せ願って見送った そんな女がどこにいる そんな聖母がどこにいる そんな私の傍にいた そんなマリアがここにいた おかあさん