[00:19.42]温んだ夕陽のむこう 君の影を探してた [00:27.18]夏に染められた街は 隠すことばかりが上手い [00:34.55]オレンジの空 突然こぼした雨音 [00:42.13]濡れた眼に映る 傘の群れのなか 君が [00:50.00]揺らめいて また 陽炎に滲む [00:57.42]駆け上がる階段の先の その手には [01:05.39]触れられないと 知っていた なのに [01:12.88]意味を手放した傘だけが 音を立て叫びのよう [01:36.87]近づくたびに惹かれて 手を伸ばせば掻き消えて [01:44.52]雲がほどけていくとき きまって君は目を逸らす [01:52.14]白いサンダル 水たまりを踏んで濡れて [01:59.58]困ったみたいに 笑う顔がかすんでく [02:07.28]ただ消えるだけ そんな存在を [02:14.95]忘れることができないまま 焦がれては [02:22.79]不確かな君 もう雨の向こう [02:30.45]アスファルトが乾いたら もう 君の跡は残らない [02:55.73]陽は雨に落ち 君を映しだす [03:03.31]泣いたように零れた声が 消え去っていく [03:15.14]疼く感情 ルールを破って [03:22.55]うたかたのような結末を 描き出す [03:30.53]「もっと傍へ」と 願うワガママで [03:38.24]確かに近づくのに 雨が 傘が揺れて 滲む また [03:48.48]遠くへ [03:57.65]by 枫汐