[00:09.081]君のまぶたに描こう(えがこう) [00:15.341]僕がいつか見た空を [00:21.370]そっと そっと 想ってたんだ [00:27.636]ずっと ずっと 壊(こわ)したかった [00:33.522] [00:34.041]夏の亡霊(ぼうれい)が追いかけてくる [00:36.943]死の臭いの季節(きせつ) [00:38.780]蝉(せみ)の叫び声(さけびこえ) [00:40.078]補声機を使って喋るコンピュータおじいちゃん [00:43.217]仏壇(ぶつだん)に供えられた鯛の砂糖菓子 [00:46.022]碁盤状にゃ並んだ室外機の音と [00:49.834]はしいでいる子供 [00:51.122] [00:51.639]その頭上(ずじょう)を [00:52.961]いま巨大な飛行船が通り過ぎていった [00:55.583]ブルーシートの海を泳ぐ飛行船の影 [00:57.951] [00:58.472]空は僕らを閉じ込めて [01:03.434]まるで僕らを逃したくないみたいだ [01:11.564]痛いなあ きっと僕らはこのままだ [01:18.047]それならば 終わりはどこにあるの [01:20.831] [01:22.631]寝そべる公園のベンチ [01:24.719]逆転する(ぎゃくてんする)天地 [01:26.741]上下さかさまの麒麟児(きりんじ)の広告塔 [01:29.616]歩道橋の向こう団地一階のプチ商店街で [01:32.501]プチ少年少女がプチ資本主義ごっこ [01:35.897]浜村淳のラジオの途中で [01:38.274]「スジャータ」が午後一時をお知らせした頃 [01:40.083] [01:41.648]碁盤状(ごばんじょう)に並んだ室外機の音と [01:45.003]はしゃいでいる子供 [01:46.819]その頭上を [01:47.869]いま巨大な飛行船が通り過ぎていった [01:50.755]ブルーシートの海を泳ぐ飛行船の影 [01:53.855]色をなくした街 でそれだけが鮮明に [01:57.267]わたしを焦がした [01:58.844]広すぎる空 [02:00.641]昔友達と観に行った映画 [02:02.477]結末が重すぎてふたりともランチはほとんど残した [02:06.120]この街は [02:06.903]あの日のまま何も変わらない [02:07.926] [02:09.489]彼女の名前は [02:11.036]もう忘れてしまった [02:12.338] [02:12.612]君がまぶたに映した [02:18.514]僕が知らなかった色を [02:24.508]そっと そっと 想ってたんだ [02:26.607] [02:30.723]ずっと ずっと [02:32.554] [02:35.185]優しくない世界で [02:39.114]優しい言葉を 探しては [02:43.544]何度傷つくんだろう [02:47.723] [02:47.982]垣根のある空に [02:51.397]終わりないものを求めては [02:56.010]何度繰り返すんだろう [02:57.334] [03:01.298]さよなら [03:03.917]新しい朝 [03:07.579]さよなら [03:09.918]僕がいなくても [03:16.968]続いていく長い終わりというイマ [03:25.321] [03:26.097](空を分かつ~空を分かつ~) [03:28.644]あの夏の不味さを [03:31.791]二人を永遠に分かったまま [03:35.393]変わらせず ずっと [03:39.075]今のそこにある [03:41.813](空を分かつ~空を分かつ~) [03:44.126] [03:53.789]君のまぶたに描こう [04:00.009]僕がいつか見た空を [04:05.990]そっと そっと 想ってたんだ [04:12.200]ずっと ずっと 壊したかった