[00:00.000] 作词 : 椎名林檎 [00:01.000] 作曲 : 椎名林檎 [00:15.842] 蝉の声を聞く度に, [00:18.732] 目に浮かぶ九十九里浜, [00:22.356] 皺々の祖母の手を離れ, [00:25.709] 独りで訪れた歓楽街, [00:29.166] ママは此処の女王様, [00:33.374] 生き写しの様なあたし, [00:36.507] 誰しもが手を伸べて, [00:39.317] 子供ながらに魅せられた歓楽街, [00:43.755] 十五になったあたしを, [00:46.859] 置いて女王は消えた, [00:50.524] 毎週金曜日に来ていた, [00:54.074] 男と暮らすのだろう, [01:03.352] 「一度栄えし者でも, [01:06.979] 必ずや衰えゆく」, [01:10.451] その意味を知る時を迎え, [01:14.199] 足を踏み入れたは歓楽街, [01:17.381] 消えて行った女を憎めど夏は今, [01:24.596] 女王と云う肩書きを誇らしげに掲げる, [01:59.196] 女に成ったあたしが, [02:01.840] 売るのは自分だけで, [02:05.631] 同情を欲したときに, [02:09.346] 全てを失うだろう, [02:13.054] JR新宿駅の東口を出たら, [02:20.224] 其処はあたしの庭, [02:23.567] 大遊戯場歌舞伎町, [02:34.214] 今夜からは此の町で, [02:39.799] 娘のあたしが女王。