注ぐ光にこの身を焼かれては逃げる術も無く いつかの敗者はどこへ消えたのか結界に今踊らされ 思い返してみても腑に落ちないけれど ただ敗北を味わう今の自分がいるだけで 「どういうこと」問いかけることしかできず 無表情なその答えは「手を抜いていただけよ」 恐れていた言葉不意に投げかけられ認められなくて 「事実をただ受け入れなさい」勝者は冷徹を貫く 返す言葉もない 今はただ俯くだけで 涙すら流れずに…… 独り空を仰ぎながら想う 今までこんな絶望があったか 木々の隙間漏れてくる光が やけに眩しく瞳を閉じていた 何かが違っている無数の敗北たちとは 考えてみたところで答えは見えない 「奢っていれば勝てるわけもない」と 聴きなれた声この耳をとらえて 「勇気と知志なら——」 見落としていたよそれは一番の誇る武器 なぜあの瞬間気付かなかったのか まだ終われないと心に再び火を着けて あの日の苦渋をまた想って 勝利の地図を描く 「弱い者」などと初めから決められはしない この手で必ず示してみせるから 一筋の光目の前に輝いている 戦おうたとえそれが幻の様に消えようとも