静寂を破る音 覆い尽くす暗闇 狂ったように笑う 白い少女 振り付いた憎悪に 震える羽音が 耳許纏わり付く 身体刺す痛み 胸の奥探る痛み 血の滲む皮膚よりも 冷えた心が痛んだ 感情の欠落した蟲達を 自分と重ね合わせ 束縛された意思に 戸惑いを感じていた 願いに 応えて 夜空を舞う 冷気の風 優しく守るように降り注いだ 淡く光る 青き蟲の 呼び名は刻凍る果ての獣魔 静かに 眠れよ 夢凍るように 操るか開放か 支配か自由意志か 偽善の中笑う 白い少女 悲しまない死と 悲しんだ死には 確かな差があるのか 狂わせた怒り 自由奪い取った怒り 一斉に襲い来る 黒き怒りの襲撃 退屈な時間が生んだ奇跡 あの日の贈り物に 寂しくて忍ばせた 青色の宝物 想いに 応えて 闇を裂いて 殻を破れ 迷わず真っ直ぐに空を目指す 守りたいと 強く願う 想いを呼び覚ます真の姿を 怒りを 鎮めよ 潰える前に 狂ってしまえば怖さも 感じなくなると ただ 一緒に狂ってたかった もっと遊んでた かった 生まれながら 運命のもと 蟲と共に生きた少女の涙 夜空を舞う 冷気の風 優しく守るように降り注いだ 淡く光る 青き蟲の 呼び名は刻凍る果ての獣魔 静かに 眠れよ 夢凍るように いつか氷が溶けるように 冷えた心を溶かしてゆく