夜の帳下りる頃には この地もまた沈黙の中 闇を迎え寒風が吹き 逃げ遅れた夕日も失くせていく 取り残され一人凍える 逃げ場のない野の真ん中で 何者かがわたしをつけて 影を踏んで遊んでいるようだ 逃避行 夜の静寂に群がる この身食らわんと それど虞はなく 安らぎにも似たこころ 美しき情景 蒼穹の如し 常夜の国はここに 「ああ わたしを呼び声がする」 「おいでくださいと あなたを呼びかけてる」 「どこへ向かうの どこへ行くのか告げずに消え去る」 渡りゆく彼の岸 走馬燈を観て 斑模様の世界で 輪廻を感じてる 美しき情景 蒼穹の如し 常夜の国はここに